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ベトナムコーヒー豆の挽き具合はどうやって選ぶの?おすすめは○○挽きでした

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2020.07.03
 


ハイランズコーヒーでは定番のコーヒー粉5種のほか、焙煎した100%ベトナム産コーヒー豆エスプレッソ・フルシティーロースト)も販売しています。そこで、今回は豆の状態のコーヒーを自宅で美味しく飲んでいただくための挽き方にまつわる様々な知識をご紹介します。

  • どんな器具を選べばいいの?
  • 豆ってどのくらい挽けばいいの?
  • ハイランズコーヒーのおすすめの挽き方は?

そんなお悩みにお答えする記事となっています。

ハイランズコーヒーのみならず一般的なコーヒー豆にもお使いいただける知識になっておりますので、自宅で淹れるコーヒーをグレードアップさせたいな〜とお考えの方はぜひ参考にしてみてください!
 

目次
 

コーヒーを美味しく淹れるためのポイント

美味しいコーヒーを作るための大前提としておさえておきたいポイントがこの2つ。

POINT
  • コーヒーの粒の大きさが均一になるように挽こう!
  • 抽出の仕方にあった粒の大きさを選ぼう!

コーヒーは粒の大きさが均一であればあるほど味わいがクリアになり、抽出方法に適した粒の大きさを選べば雑味やえぐみを抑えられる、と言われています。

では、まずはコーヒーの粒の大きさを均一にすることに関わる「コーヒーミルの種類」からご紹介します。
 

挽き方で味が変化する?!コーヒーミルの種類

コーヒー豆は「ミル」や「グラインダー」と呼ばれる機械を使って挽きます。
ミルには大きく分けて『電動』と『手動』の2タイプがあり、価格は約2,000円以下〜5万円以上と種類は様々。

備わっている機能やボディの大きさなどの違いでミルの値段にも差がでるので、これからミルの購入を検討されている方は、

  • ミル購入の予算はどれくらい?
  • 大きさはどれくらいがいい?持ち運びタイプ?据置きタイプ?
  • どこまで挽き豆のクオリティーにこだわりたい?
などのポイントを抑えてからミル探しを始めていただくのが良いと思います。

それでは、ミルの種類をメリットとデメリットを踏まえながら紹介していきますね。

 

電動式ミル - 精度良し&誰でも簡単!

豆を入れてスイッチを押すと粉になるタイプ。スイッチひとつで手軽にコーヒー豆が挽けて便利です。
今回はご家庭用に購入できる3つのタイプをご紹介します。


一般的に、プロペラ式、フラット式、コニカル式の順に価格が高くなっていくイメージです。
かといって、高いミルを買わないと美味しいコーヒーが飲めない!というわけではありません。

例えば、自分の好みの苦味や酸味の強さ/弱さで豆を選んだり、好みの濃さで入れたり、ミルにこだわったり…と、コーヒーへのアプローチの仕方は人それぞれ。

なので、あなたの求めているコーヒーに合致したミルならば、値段はさておきそれがベストだと思います。

では、順番に紹介していきます!

 

(1) プロペラ式(ブレードグラインダー)


スイッチを入れるとプロペラ状の歯が高速で回転し、豆が砕かれて粉になるタイプ。
つまり、長い時間回していれば細かくなり、短い時間で済ませば粗くなる。

プロペラ式のメリット

  • 安価で購入できるので挽きたて豆のコーヒーを試してみやすい(2,000円ほどから購入可能)
  • 小型のミルなので収納スペースで悩む必要がない


プロペラ式のデメリット

  • コーヒー豆の挽き具合(粒度)はプロペラを回している時間で調整するため、粒度にバリエーションを持たせるのが難しい
  • 挽き具合にばらつきが出やすく、粒度を均一にするのが難しい
  • 雑味の原因となると言われている微粉ができやすい
 

(2) フラット式(臼式)


ギザギザの歯が向かい合っていて、その間でコーヒー豆がすりつぶされて粉になるタイプ。
"フラット"とは2つの歯が平ら(flat【フラット】)に向かい合っているの意味。日本語では臼式とも呼ばれる。
ちなみに手動式ミルもこちらのタイプを使っているものが多い。

フラット式のメリット

  • ダイヤルを回すことで2つの歯の間隔を変えられるので、粗挽きから細挽きまで簡単に粒度のバリエーションが楽しめる
  • 初心者でも粒度が均一にそろった豆を挽くことができる


フラット式のデメリット

  • プロペラ式に比べて価格が高い(約6,000円ほどから購入可能)
  • ボディもプロペラ式のミルに比べると大きめ
 

(3) コニカル式


ギザギザの歯がついた筒の中で円錐状の歯が回ってコーヒー豆が切り刻まれ、粉になるタイプ。
コニカルとは、円錐(conical【コニカル】)の意味。コーン式とも呼ばれる。

コニカル式のメリット

  • コーヒー豆を切り刻む構造によって、粒度がより均一に揃う
  • 構造上、フラット式に比べて挽いているときの熱が発生しにくいので、熱によるコーヒー豆の香りや味の劣化が抑えられる
  • ダイヤルを回すだけで粒度を替えられるので、簡単に粒度のバリエーションが楽しめる


コニカル式のデメリット

  • 価格が高い(約2万円弱〜6万円で購入可能)
  • ボディが大きいので、据置きするスペースが必要
 

手動式ミル - 自分で豆を挽く感覚が楽しめる!



豆を入れて手動でノズルを回して粉にするタイプ。
手動式ミルを使うときのポイントは、できるだけ一定の早さ(リズム)でノズルを回すことです。

そうすると、粒度が揃いやすくなるのでクリアな味のコーヒーが楽しめます。

実際には、豆をゴリゴリと挽いていくので一定の早さでノズルを回すのは難しいかもしれませんが、おいしく挽くためのポイントとしてぜひおさえていただければと思います。

手動式ミルのメリット
  • 電源不要
  • 小型なので置く場所を選ばない
  • インテリアにもなる可愛いらしい見た目のものが多い
  • 自分で豆を挽くという体感を得られる

手動式ミルのデメリット
  • 挽くのに時間と手間が掛かる
  • ノズルを回す早さ(リズム)が一定になりにくい為、粒度を均一に揃えるのが難しい
 

挽き具合と好相性の抽出方法で、おいしさ広がる!

コーヒー豆を買ってお店で挽いてもらうとき、またはスーパーなどであらかじめ粉になっているコーヒーを購入するとき、よく目にするのが「〇〇挽き」という指標。
どのくらいの挽き具合を選べばよいのか分からず迷ってしまった経験はありませんか?

選ぶポイントは、抽出方法との相性にありました。

ということで、挽き具合の種類と特徴を、それぞれに合う抽出方法と一緒にご紹介します。
 

粗挽き

お湯がコーヒーに接している時間が長い抽出方法、例えばフレンチプレス(コーヒーをお湯に浸しておく淹れ方)などに向いています。コーヒーの成分が時間をかけてゆっくりと抽出されるので、渋み・雑味・苦味が出にくく、すっきりとした味わいのコーヒーになります。
たくさんの粗挽きコーヒー粉を使用することで、コーヒーの旨味だけを抽出した一杯を淹れることができるでしょう。
◇相性の良い抽出方法:フレンチプレス

 

 

中挽き

ネルドリップ、(を使ってコーヒーを抽出する淹れ方)に向いていると言われています。布はペーパードリップで使用するペーパーよりも目が荒く、コーヒーの甘み成分とされるコーヒーオイルも抽出できるため、多少粗めの粉でも美味しくコーヒーを抽出できます。中細挽きと共に、苦味、酸味、甘みなどのバランスが取れたコーヒーを抽出しやすいと言われています。
◇相性の良い抽出方法:ネルドリップ、サイフォン

 

中細挽き

レギュラーコーヒーとして販売されているコーヒーの粉は、中細挽きが一般的。ペーパードリップやコーヒーメーカーを使う場合に適しています。中挽きと共にバランスが取れたコーヒーを抽出しやすいと言われています。
あっさりしたコーヒーを淹れたい方は中挽きを、より濃いコーヒー淹れたい方はそれより細かいものを選ぶと良いと思います。
◇相性の良い抽出方法:ペーパードリップ、コーヒーメーカー

 

細挽き

濃厚なコーヒーを淹れる時におすすめの挽き具合です。夏場の暑い時期ですとコールドブリュー(水出し)コーヒーにも良いですね。コールドブリューは水でじっくり抽出するため、苦味や雑味が溶け出しにくくすっきりとまろやかな味わいになると言われています。
ベトナムコーヒーに代表的なロブスタ種の強い苦味やコクを飲みやすくするために、あえてコールドブリューを用いるところもあるとか。
◇相性の良い抽出方法:コールドブリュー(水出し)コーヒー

 

極細挽き

ほぼほぼパウダー状の挽き具合。エスプレッソを淹れるときに使います
粒とお湯との接触が大きい分、苦味やコクが出やすく濃厚なコーヒーを抽出できます。
一方でえぐみや雑味も出やすいので、淹れる技術次第で味が変化するとも言えます。
◇相性の良い抽出方法:エスプレッソ

 

カフェ・フィンと相性の良い挽き具合は?


結論からお伝えすると、『中細挽き〜中挽き』程度がおすすめです。

ベトナムコーヒーを抽出するのに使うカフェ・フィンは、ろ過するペーパーや布を使わずにコーヒーを抽出する器具。
カフェ・フィンの中蓋や筒にある小さな穴を通ってコーヒーが抽出されるため、細挽き〜極細挽きだとコーヒーの粉がフィンの穴から出てきてしまうので少々不向き。
また抽出時間も一般的なペーパードリップに比べると長めなので、粒度が細かいほど苦味やえぐみも抽出されやすくなります。

そのためカフェ・フィンを用いるときは、中細挽き〜中挽き程度をオススメします。
細かいほど濃く抽出されやすいので、お好みで粒度を調整されるとバリエーションが広がって面白いかもしれません。

お好みであっさりと飲みたい時には『粗挽き』でもお楽しみ頂けると思います。

 

関連記事:カフェ・フィンって何?使って美味しい・見て楽しい!ベトナム独自のコーヒーフィルター


 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回の記事のポイントをおさらいです!

  • 粒の大きさを均一に挽くと豆本来の味が引き出せる
  • 多様な抽出方法にあった粒の大きさを選ぶと味わいのバリエーションが楽しめる
  • ミルを選ぶポイントは、価格・サイズ・機能
  • カフェ・フィンで抽出する際は『中挽き』程度がおすすめ!

これらを抑えながらご自宅でのコーヒータイムをより充実していただけたら幸いです。

一方、「豆を挽くのが面倒だしそこまで手をかけずにコーヒーが飲みたい」という方もいらっしゃいますよね。

忙しい毎日だからこそ、手軽にホッと一息つきたい。
そんな方にもお楽しみ頂けるよう、当ハイランズコーヒーでは予め挽いた状態のコーヒー粉も販売しております。
ぜひ合わせてお使いくださいませ。

 


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